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表II-2-4 平成10年度東村山市「農作物作付面積」

(『東村山市・平成11年度の統計』より)

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e. 花卉施設園芸の増加(東村山市他)

都市化した地帯の農業、特に東京都側の特徴として、周辺が住宅化していることや耕作地の減少などがあげられる。こうした状況の中で、生産性の高い農業のあり方の一つとして、パンジーやベコニアなどの園芸花卉を、温室施設を整備し栽培する農業者が増加してきている。施設は暖房を設備したもので、施設設置・維持管理経費もかかるが、市場は小平市にあり、市場すなわち出荷流通側からも生産地としての期待は高い。しかし、農業後継者がおり専業的かつ継続的な方向性を持ち得ていないと、施設整備費(投資経費)も多額になるため取組むことは困難であるが、やりようによっては売上で数千万に達するとも聞いた。

f. 東京都有機農産物認証野菜(東村山市・東大和市・武蔵村山市)

平成8年から東京都は有機農産物認証制度を推進してきている。ある一定の基準に基づいて、有機野菜・無農薬野菜・減農薬野菜・減化学肥料野菜などの認証を実施するもので、認証を受けた畑には認証の立看板を設置し、その畑で生産する野菜には、販売の際に認証のラベルを貼ることが許可される。

東村山市では、有機野菜研究会が約1haの畑を認証農地とし、生産販売している。有機野菜研究会の会員は8名いる。会員は、会員の経営するすべての農地ではなく8名が10aから20aを認証の対象として研究・実践する組織であり、これらの野菜は、庭先での直売、農業祭などのイベント、スーパーマーケットに認証野菜のコーナーを設置して販売している。ちなみに8名の所有する他の農地は従前の農法により生産されるものを市場出荷しており、そのほとんどが一種専業農家で、年齢的には40歳代を中心とした次世代を担う農業者である。

 

 

 

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