・弥生時代
弥生時代は、日本列島で水稲農耕が開始された紀元前4世紀頃から前方後円墳が出現する3世紀後半までの時代。縄文時代の文化を引き継ぎながらも水稲農耕に関わる技術や道具、金属器など大陸の文化の影響を受け、水稲農耕を基礎に、その他の生業活動を多角的に組み合わせた生活をおくる社会であった。また、敵から集落を守るために築かれた環濠に囲まれた「環濠集落」が出現し、あわせて石や金属でつくられた武器も登場することから、集団同士の争いが生じた時代でもあった。
約600年間続いた弥生時代は前期、中期、後期の3期に区分される。しかし、最近では縄文時代晩期後半と考えられてきた時期から水稲農耕が行われていたことが確認されたことから、この時期を早期として4期に区分することが多い。