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図I-3-4 狭山丘陵の縄文時代遺跡分布

 

図I-3-4は狭山丘陵及び周辺の縄文時代に属する遺跡の分布である。縄文時代全時期の分布の傾向としては、丘陵内の湧水や河川にほど近い、舌状に張り出した丘陵平坦部や台地部に遺跡が分布していることがわかる。また、狭山丘陵では縄文時代の遺跡は他の時代に比べ最も多く発見されている。そして、縄文時代でも各時期ごとに遺跡分布の傾向をみると、遺跡数や遺跡の立地が若干異なっている。早期の狭山丘陵周辺の遺跡分布の特徴は、狭山丘陵内、とくに南側の丘陵部に多く分布している傾向が認められる。また、丘陵北側の丘陵部および丘陵にほど近い台地部分にも、各河川を単位として遺跡が分布している。遺跡の立地として、丘陵から湧き出る流れによって、狭山丘陵内に数多く形成された舌状部単位で遺跡が存在している。

 

 

 

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