復原力曲線及び風による傾斜モーメント曲線は、最も影響の大きい軸方向に関し、浮上中の十分な数の状態について考慮しなければならない。θ3の傾斜角まで正の浮力を有すること。
面積(A+B)≧1.4×面積(B+C)
ただし、傾斜角はθ2又はθ3のうち小さい方の角度までとする。
風荷重:風荷重算定に使用する設計風速は25.8m/s以上、海域を制限されない船舶では、稼動状態では36m/s以上、異常荷重状態では51.5m/s以上とすること。
風荷重Fは次の算式以上。
F=PA(N)
風圧Pの算式は、
P=0.611ChCsV2(N/m2)
V=上記で規定した設計風速(m/s)
Ch※=高度係数
(垂直高さ=水面よりAの図心までの垂直距離)
Cs※=形状係数。構造部分の形状に応じた値
A=船舶の直立時又は必要に応じ傾斜時の水面上の各構造部分の受圧面積で各方向に対する投影面積(m2)をいう。なお、受圧面積の算定に際しては、次の規定による。
(1) 甲板昇降型の脚の受圧面積については、すべての脚について考慮すること。ただし、吹き抜け構造の場合は(4)の規定を準用してよい。