日本財団 図書館


166-1.gif

3・19図 ゴム軸受の構造

 

3] 樹脂軸受

樹脂軸受は小型船の船尾管軸受に使用される場合が多い。現在船尾管軸受材としてはフェノール樹脂に綿帆布やアスベストを入れ積層したもの、樹脂粉末を圧縮プレスしたテフロン系のものなどが使用されている。

(2) 油潤滑軸受

軸受材としては鋳鉄製または鋳鋼製ブッシュにホワイトメタルを内張り鋳込んだものが使用される。ホワイトメタル軸受は油にて潤滑され軸受性能が非常に優れているが、軸が片当りしないよう軸芯に十分注意しなければならない。

 

1.7 張出軸受

張出軸受とは多軸船などで、プロペラ軸を支持するために船外に張り出した軸受で、シャフトブラケット軸受とも言う。3・20図に示すように一般に海水潤滑軸受で、リグナムバイタ軸受またはゴム軸受が使用される。油潤滑軸受の場合はホワィトメタル軸受を使用し、張出軸受と船尾管軸受の間のプロペラ軸を円筒形の鋼板で覆い、油溜りを作り、張出軸受の船尾側および船尾管船首側にシール装置を設ける。

 

166-2.gif

3・20図 張出軸受

 

1.8 船尾管軸封装置

船尾管軸封装置は船尾管軸受の潤滑方式によって構造や特長などが異なる。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION