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1) 海水潤滑方式

3・10図に示すような鍛鋼製プロペラ軸の場合は、軸身が海水腐食に対して確実に保護されなければならない。3・10図は海水潤滑方式のプロペラ軸を示す。

 

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3・10図 海水潤滑方式

 

プロペラ軸の保護方法としてつぎのものがあり、第1種プロペラ軸と第2種プロペラ軸に分類される。

(1) 第1種プロペラ軸

1] 全通青銅スリーブを装備したプロペラ軸

2] 分装青銅スリーブでその間をゴム巻きで保護したプロペラ軸(3・11図)

3] 分装青銅スリーブで、その間をFRPで保護したプロペラ軸(3・12図)。但し、JG認定品のみ第1種プロペラ軸と認められるが、その他のものは、第2種プロペラ軸となる。

4] 船舶機関規則の承認した耐食性材料で製造されたプロペラ軸

(2) 第2種プロペラ軸

1] 第1種プロペラ軸以外のプロペラ軸

3・11図はゴム巻き保護した場合のスリーブ端部の形状を示す。3・12図はFRPで保護した場合のスリーブ端部の形状を示す。

なお、プロペラ軸の検査については第5章船舶安全法を参照のこと。

 

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3・11図 ゴム巻保護

 

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3・12図 FRP保護

 

 

 

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