3] 始動弁
始動弁は各シリンダヘッド毎に設けられた始動弁穴へ始動弁アッセンブリで挿入し、上部からカバーで固定され、ガスケット及びOリングでガスシールされている。
2・189図に始動弁の断面を示す。エアタンクの主弁を開くと、空気は主管から始動弁上部室まで充満し〔操縦弁(小形では装備してないものが多い)を開くと〕分配弁を通過したパイロット空気が始動弁上部から入り、パイロット弁を弁リフトだけ押し下げるので起動弁が開弁し、空気主管の空気がシリンダヘ流入しピストンを押し下げる。パイロット弁が押し下げられる時戻しバネの空間にある空気がシリンダ外に排出される。このようにして順次着火順序に従って各シリンダのピストンが押し下げられ機関は回転して始動する。