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始動弁は、通常バネ力で弁シート部へ密着した状態で燃焼室の一部を形成しており、弁及び弁シートの当たり不良やカーボン噛み込み等があるとガスシールが悪くなり、燃焼ガスが浸入し、腐食、膠着、焼付き、等を生じ、作動不良になるとともに、運転中は高温高圧の燃焼ガスが浸入して、空気主管が過熱し、変形や変色を起こすため定期的に点検整備することが必要である。

 

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2・189図 始動弁

 

4] 操縦弁

操縦弁は2・190図(a)に示すような部品で構成されており、始動空気の一部を塞止弁の開閉プランジャに送って塞止弁を開くためのもので、手動により操作しエンジンを始動させる弁である。

5] 塞止弁

塞止弁は、2・190図(b)に示すような構造をしており、空気槽からの主空気の流れを、操縦弁からの作動空気が到達するまで一時停止させる役目をしている。

 

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2・190図 操縦弁及び塞止弁の構造と空気の流れ

 

 

 

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