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40〜50ミクロン程度のこし器で、目詰まりした時にはエレメントを取り出し洗い油に浸した後圧縮空気を吹き付けて清掃する。大形機関では複式となっており、ブローオフなどもあり、運転中でも片側ずつ清掃できるようになっている。

4) スキマこし器

ノズルホルダの燃料入り口に30〜50ミクロンの小さなスキマを設け、こし器の働きをさせている。このスキマが詰まると燃料の供給が出来なくなるので時々抜き出して洗浄せねばならない。

 

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2・127図 スキマこし器

 

5) 燃料噴射ポンプ

燃料噴射ポンプは、噴射に必要な圧力を燃料に加えて噴射弁に送り霧状にして噴射させると共に機関の回転数や負荷変動に応じ、ガバナと連動して燃料の供給量を調整し、又噴射時期を適当に調整するなどの重要な作用を行っている。

燃料噴射ポンプの種類としては次のようなものがある。

 

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(1) デッケル形燃料噴射ポンプ

2・128図に示すような部品で構成されており、燃料カムにより駆動されるプランジャにより燃料はいつも一定量が圧送されるが、ガバナと連動して作動するレギュレータスピンドルのネジにより先端部のスキマを調整して一部の燃料を逃がし噴射弁への送油量を調整する方式である。

デッケル形は、構造、取扱いが簡単であり単筒の小形横型のエンジンに多く使用されている。

 

 

 

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