2] 水量加減弁
水量加減弁は、各シリンダヘッドの冷却水出口部に設け、各シリンダ及びシリンダヘッドの冷却水温度のバラツキをなくし均一になるように冷却水温度計を見ながら水量を調整する弁である。
水量加減弁は2・112図に示す如く先端部が斜めに切欠いてあり、これを回すことにより通路面積を加減し通過水量を調整出来る構造になっている。
清水冷却機関は高恒温の清水が循環するので、各シリンダ間の冷却水温度のバラツキは殆ど発生しないため使用されていないが、海水冷却機関では単気筒機関を除きほとんどの機関に取り付けられている。