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2・112図 冷却水量加減弁

 

(5) キングストンコック

キングストンコックは、別名海水吸入弁又は船底弁と呼ばれ機関の冷却水取入れ口に取り付けられる砲金製の海水弁で必要なときはいつでも海水の流入を止めることが出来るようになっている。

小型船に用いられるキングストンコックは2・113図に示す如く海水吸入口には多数の小孔を設けてコシキの役目をさせている。取り付け位置はローリングなどにより空気の吸い込みがないよう出来る限り水面より深い位置とし、且つ水が入り易いよう取付け方向及び位置を決める必要がある。

 

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2・113図 キングストンコック

 

(6) 海水コシキ

海水中に浮遊するゴミや木片等を吸い込むと潤滑油冷却器、清水クーラ、空気冷却器等の水路部に詰まり、冷却が十分に行われずそのために焼き付きなどの事故を発生する事がある。これらの事故を防止するためキングストンコックと海水ポンプとの間に設けられるのが海水コシキである。

海水コシキには、複式のものと単式のものとがあり、複式のものは機関運転中でも1個づつ掃除できる構造となっている。

 

 

 

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