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7] オイルシールは、組み付け方向に注意すると共にリップに傷を付けぬよう当て金を使用して均等に押し込む。

 

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2・39図 オイルシールの組み付け

 

8] ボルトやナットの座面及びネジ部には、メーカで指定された潤滑剤を塗布して締め付ける。

9] 締め付けトルクが指定されている主要ボルトは、片締めにならないよう指定された順番通り2、3回に分けて徐々に締め付け、最後はトルクレンチを使用して規定トルクで締め付ける。

10] ボルトやナットは、長さと材質に注意し、決められた物を使用すること。

 

1.7 試運転

組立後、初めての運転であり、始動前及び始動後も下記事項に付き十分注意し事故の無いように作業しなければならない。

1) 始動前の準備

1] 締め忘れ、部品の付け忘れがないか確認する。

2] クランクケース内や、弁腕室等に、工具や部品の置き忘れが無いか確認する。

3] 潤滑油系統のフラッシングを実施する。(通常は事前に実施しておく)

4] 冷却水、潤滑油を注入し水漏れ、油漏れの無いことを確認する。

5] 燃料の噴射を確認後、燃料ハンドルを停止位置にして各燃料ポンプのラックがカット位置にあるか確認する。(列形ポンプでは停止レバーで燃料がカット出来るか確認する)

6] ガバナ及び燃料ポンプ関係の連結リンクがスムースに作動するか確認する。

7] 潤滑油のプライミングを行い油圧の上昇を確認すると共に油漏れの有無をチェックする。

8] クランク軸をターニングして、回転部分の異常、燃焼室内への異物混入の無いことを確認する。

2) 始動直後

機関始動後、回転速度を低速にして下記に付き急ぎ点検する。

1] 潤滑油及び冷却水の圧力は上っているか又冷却水は出ているか。(不具合があれば停止して修正する)

 

 

 

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