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2] 油漏れ、水漏れ、ガス漏れは無いか。(異常があれば修正する)

3] 異音の発生はないか。(発生場所によっては即、停止させる)

4] 機械音、排気色、及びミストガスの量に異常はないか。

3) 始動数分後

1] 一度機関を停止して、クランク軸ジャーナルメタル他各軸受部に、異常な発熱が無いか点検する。

2] 異常がなければ機関を再始動し、異音発熱などに十分注意しながらならし運転を行う。

4) 試運転(調整運転)

ならし運転が終わったならば徐々に回転を上げて負荷をかけながら試運転を行い、

1] 燃料ポンプの噴射量、噴射時期を調整して、排気温度、及び筒内最高圧力をメーカの指定する範囲内に揃える。

2] 各部に異音発熱等異常のないことを確認する。

なお、試運転中は中間軸受、船尾管軸受等、芯出しに起因する各軸受の温度上昇に十分注意する。

 

2. ディーゼルエンジンの構造・機能

ディーゼルエンジンはそれぞれの用途によって各種各様の構造を持っているが、その基本原理はいずれも同じであり、その構成も大体似た部分から成り立っている。2・40図及び2・41図に機関の断面図の一例と部品名称をしめす。本書は機関の主要構成部品を下記の如く分類し、構造と機能を主に整備や取扱上のポイントについて記した。

1. エンジン本体部

2. エンジン運動部

3. 動弁装置

4. 潤滑装置

5. 冷却装置

6. 燃料装置

7. 調速装置

8. 始動装置

9. 過給機

10. 逆転装置

11. リモートコントロール装置

12. 計器および警報装置

 

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2・40図 機関横断面

 

 

 

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