2] ハードネスタ(硬度比較ヤスリ)
測定しようとする部分に硬度の判っているヤスリをかけ、そのかかり具合により硬さを比較測定する方法であり、ショア硬度計のように真上でなくとも測定することが出来るが、測定面に傷がつくことがあるので注意を要す。
1.6 機関の組立
組立は分解と同じく、取扱説明書や、整備マニュアルに従って適正な工具や、専用工具を使用して注意深く行い、最後の仕上げなので部品の組忘れや、締め付け忘れがあってはならない作業である。
組立時の一般的な注意事項は下記の通りである。
1] 機関組立時には、手袋、ウエスなどは使用しない。
2] スキマ、バックラッシュ等、組立寸法が規定されている箇所の寸法は、必ず計測し記録する。
3] 各部品は、ゴミや挨などが入らないように気を付けて組み付ける。
4] 摺動部分の部品は、新しい洗油で再洗浄し圧縮空気で乾燥させた後、潤滑油を十分塗布して組み立てる。
5] パッキン類は純正部品を使用する。(使用箇所により耐熱、耐油、寸法、などの規制をしている物がある)
6] 割ピン、座金等は必ず新品に交換し、回り止めに使用する舌付座金などは忘れずに確実に折り曲げる。