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1] 携帯用ショア硬度計

使用方法は硬度計を試験面に垂直に立て、上部の押し棒を親指で押すと、ガラス管内のダイヤモンドハンマが落下し(圧痕の深さは0.01〜0.005mm)その跳び上がる高さをガラス背面の目盛りで読みとる。指を離せばダイヤモンドハンマは自動的に上部の元の位置に戻る。

硬さはロックウエル、ブリネル、ビッカースの各硬さに換算できる。

 

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2・38図 ショア硬度計

 

2] ハードネスタ(硬度比較ヤスリ)

測定しようとする部分に硬度の判っているヤスリをかけ、そのかかり具合により硬さを比較測定する方法であり、ショア硬度計のように真上でなくとも測定することが出来るが、測定面に傷がつくことがあるので注意を要す。

 

1.6 機関の組立

組立は分解と同じく、取扱説明書や、整備マニュアルに従って適正な工具や、専用工具を使用して注意深く行い、最後の仕上げなので部品の組忘れや、締め付け忘れがあってはならない作業である。

組立時の一般的な注意事項は下記の通りである。

1] 機関組立時には、手袋、ウエスなどは使用しない。

2] スキマ、バックラッシュ等、組立寸法が規定されている箇所の寸法は、必ず計測し記録する。

3] 各部品は、ゴミや挨などが入らないように気を付けて組み付ける。

4] 摺動部分の部品は、新しい洗油で再洗浄し圧縮空気で乾燥させた後、潤滑油を十分塗布して組み立てる。

5] パッキン類は純正部品を使用する。(使用箇所により耐熱、耐油、寸法、などの規制をしている物がある)

6] 割ピン、座金等は必ず新品に交換し、回り止めに使用する舌付座金などは忘れずに確実に折り曲げる。

 

 

 

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