( ) 4. 機関の摩擦損失馬力は、機関の大きさ、回転数による影響が強く、又回転数が一定の場合、平均有効圧の大小によってはまったく変わらない。従って過給機関は平均有効圧力が上昇し、有効仕事量も増加するが摩擦損失が余り変化しないので機械効率は上昇しない。
( ) 5. 排気タービン過給機の特徴は、駆動に軸出力を利用しないため軸出力の損失がない。
問2-2-70
1. クラッチ(スチールプレート、摩擦板)
スチールプレート、摩擦板の焼き付き、剥離、転移などについて目視し、軽度の転位があったので手入れした。またスチールプレートのそり量・変形量及び摩擦板の変形量をノギスで計測し、基準内であることを確認した。さらにスチールプレート・摩擦板の摩耗をノギスで厚さを測定し、確認した。
2. 軸受
ころがり軸受け内外輪のはめ合い部を点検したところ軽度の傷があったので、油砥石を使って傷を修正した。また相手側の軸にもわずかな傷があったので、ヤスリなどで手入れした。さらに手で回してみて、ボール、ローラの転道面を点検して、異常がなかったので再使用した。
3. 油ポンプ
油ポンプを分解し点検したところ歯車にピッチングが発生しており、かつ異常摩耗が認められたのでその歯車を新品と交換した。
4. 歯車
波面の当たりをチェックしたら、歯面コーナー部に強い当たりがあったので、グラインダーで除去した後油砥石で修正した。またピッチング、圧痕、欠損、異常摩耗などもなかったのでそのまま使用した。