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( ) 3. 連接棒ボルト(ロッドボルト)及びナットは亀裂の有無を磁気探傷法により調査するとともに、外観上の点検で異常が認められなくてもメーカの指示する使用時間又は分解回数に達したものは交換しなければならない。

( ) 4. アルミピストンは、頂面の亀裂の有無を磁気探傷法により調査し、ヘアークラック程度の浅い亀裂はグラインダで完全に削り落とし、亀裂の深いものは交換する。

( ) 5. ダンパは通常、ゴム、粘性液などを、振動エネルギの吸収材に使用しているためある程度の劣化は避けられない。定期的な点検による不具合の早期発見とメーカの指定した使用時間に達した場合は必ず交換し、クランク軸などのねじり振動による折損事故を未然に防止する。

 

問2-2-24

次の文章はクランク軸について述べたものである。正しいものには○、誤っているものには×を( )内に記入しなさい。

( ) 1. クランク軸の亀裂の発生し易い部分は、テーパーキー溝部分、アーム部とジャーナル部またはピン部との付根部分、油穴の周囲等である。

( ) 2. 亀裂が軸芯と45°方向に入っている場合は、捩り振動による恐れがあるため、捩り振動を計測し、対策を実施する。

( ) 3. クランク軸の曲がりがメーカの基準を超えているものは交換する。

( ) 4. ジャーナル部やピン部の傷が深い場合は、溶接肉盛を実施し、正規寸法に研磨仕上げする。

( ) 5. ジャーナル部やピン部の摩耗値が使用限度を超えている場合、メーカでアンダサイズの部品を準備されていれば、研削修正して使用する。

 

問2-2-25

次の文章はピストンについて述べたものである。正しいものには○、誤っているものには×を( )内に記入しなさい。

( ) 1. エンジンの小形、軽量、高出力化に対応し、ピストン頂部の熱負荷軽減対策として、ピストンの内側から潤滑油による強制冷却方式が採用される。

( ) 2. ピストンの往復運動に伴なう損失を低減するため、ピストンリングの本数を減らす傾向にある。

 

 

 

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