(7) プロペラ軸の軸継手の取付け
中小形船の場合、プロペラ軸の軸継手の構造は、3・4図および3・5図に示すような組立型軸継手が採用されることが多い。
プロペラ軸のテーパ部と軸継手のテーパ部との合せを行い、テーパ部の当り状態を確認する。
しかるのち軸継手フランジ面の軸心に対する倒れがないことを確認し、要すればフランジ面の修正をする。
軸継手をプロペラ軸に取付ける要領は、プロペラの取付けと同様、所定の押込量になるようダイヤルゲージで計測しながら、油圧ジャッキで押し込むのが望ましい。小軸径の場合は、メーカで締付ナットに刻印した締め付けマークまで締付ける場合もある。プロペラ軸の軸継手が一体型の場合、プロペラ軸の軸身露出部が船尾管軸封装置からの漏水に直接ふれないよう防蝕塗料を塗布またはテープを巻いて保護する。