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2・85図 開弁開始温度チェック要領

 

圧力が0.09MPa(0.9kgf/cm2)以上になると圧力キャップが開き蒸気を排出し清水を消費することになる。この消費を防止するのがサブタンクである。圧力キャップを押上げて外部に出た蒸気又は熱水はサブタンクに入り外気によって冷され低温の清水となる。エンジンが停止し、清水タンク内が負圧になるとサブタンク内の清水は清水タンク内に吸い戻され冷却水の消費を防ぐ。サブタンクの取付位置は、2・86図に示すようにサブタンク上面が清水タンク上面と同一もしくは5cm程度下がった位置が適当である。なお水量は冷態時LOWマークとFULLマークの間に維持するよう補給する。

 

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2・86図 サブタンク取付け

 

(2) 点検と整備

パイプ、タンクの亀裂などを調べ、水もれのないことを確認する。

 

2.6 燃料装置

ピストンの圧縮行程で高温高圧となった燃焼室内に燃料を燃焼し易いように細かい霧状にして送り込む装置で、2・87図に示すように燃料タンク、油水分離器、燃料供給ポンプ、燃料コシ器(フィルタ)、燃料噴射ポンプ、燃料高圧管および燃料噴射弁からなっている。

 

 

 

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