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2・82図 清水クーラ

 

腐蝕や亀裂、拡管部やロー付部の弛みや外れなどがあると清水が海水側へ流出する。

パンクや漏れなどの点検には水圧テストにより洩水の有無を確認する。テスト圧力については常用圧力の約1.5倍の水圧を加えて行うが、圧力を規制しているものもあるので注意が必要である。

圧力キャップは設定圧での開閉を確認する。なおキャップテスタで圧力を上げ設定圧で約10秒間保持できない場合は交換する。

 

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2・83図 キャップテスタ

 

3) サーモスタット

(1) 構造と機能

サーモスタットは水路を切り替えたり冷却水の流量を制御したりして冷却水の温度を常に一定に保つ働きをしエンジンの過冷却を防止するものである。

サーモスタットにはベローズ形とペレット内にワックスを封入し、そのワックスの熱膨張によってバルブを作動させるワックスペレット形がある。最近は2・84図に示すようなワックスペレット形が多く使われている。

 

 

 

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