3] 糸芯を張ってパスなどでこの糸芯から軸受部の内周面までの寸法を測定して知る方法。
(2) 据え付け面への調整締め付けについて
機関台に締め付け後良好な芯が確認されなければならないが、その良好な位置を決めるには機関台と機関または軸受取り付け面との間にチョックライナを挿入して調整する。経年変化等で再修正を行う場合には少量のシム等で調整することもある。
なお、チョックライナの勾配は100mmで最大0.3mm以下とすること、大きな勾配がある場合は何等かの方法で抜け止めを施工する必要がある。
経年変化によりチョックライナがぬけだしていることもあり、整備時には、チョックライナの状態を確認する必要がある。
(3) デフレクションの計測
クランク軸デフレクションの計測位置は、2・3表?に示すとおりである。
デフレクションの許容限度については、従来は日本海事協会が作った表があったが、今日では各エンジンメーカーの取扱説明書に記載されている数値を基に判断する。この理由は、本来のデフレクションを計測する目的であるクランク軸のピンと、アームの隅肉部に発生する内部応力を見定めることが、個々のクランク軸の持っている材質、形状等を無視して1つの表の中で決めることは困難であることにある。ただし、計測結果から判断しなければならないことは、クランク軸が2・7図のどちらかの方向に変形しているかである。