なお、下記の条件を与えれば非常に簡単な式になる。
BkW=C×n×W C:定数
C=L/973.8において L=0.9738とすれば
C=1/1,000となり

(例題) 水動力計における秤の腕の長さが0.89525m、秤の荷重100kg、回転数2,000min-1の時、軸出力を求めよ。

図示出力と軸出力の関係は1・13図で表されるように次の関係がある。
軸出力=図示出力−機械摩擦損失
(SkW)=(IkW)−(Pf)

1・13図
3) 正味平均有効圧力
正味平均有効圧力(Pme)は、機関性能を比較する重要な要素の一つであり、軸出力(SkW)との関係は次式の通りである。

最近の舶用ディーゼル機関においては出力性能向上が著しく、無過給機関で0.6〜0.7MPa(6〜7kgf/cm2)、過給機付機関にあっては1.6〜2.0MPa(16〜20kgf/cm2)、なかには2.1MPa(21kgf/cm2)を超える物もある。
(例題) 最大出力257.3kW/2,800min-1、シリンダボア105mm、ストローク130mm、6気筒4サイクルディーゼル機関における最大出力時の正味平均有効圧力及びピストンスピードを求めよ。
A=πD2/4=π×10.52/4=86.546≒86.55(cm2)