電流が一秒間にする仕事、つまり電流の仕事率のことを電力と云い、単位はワット(記号はW)が用いられる。
電力(W)=電圧(V)×電流(I)
電気のする仕事の量は、電力量と云い単位はワット時(記号はWh)で、通常はキロワット時(kWh)が用いられる。次の式で計算する。
電力量=電力×時間
なお、電力Pは抵抗回路の電圧V、電流I、抵抗Rの値のうち2つ数値がわかれば、先に学んだオームの法則より求められる。
13) 発電
補・71図のようにコイルの両端に検流計をつなぎ、磁石をコイルに近づけたり、遠ざけたりすると検流計の針が振れる。つまり電流が流れる。
電流の大きさは、磁石を動かす早さが早いほど大きく、電流の向きは近づけるときと遠ざけるときで反対となり、同様磁石を固定してコイルを動かしても同じ現象が起こる。
このように、磁界の変化によって導体に起電力が生じる現象を電磁誘導と云い、この起電力を誘導起電力、流れる電流を誘導電流という。