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補・67図

 

10) 電池の直列と並列接続

1] 直列接続

電圧を高くしたいときに用いる。

補・67図のように、一つの電池のプラス極を次の電池のマイナス極につなぐようにプラス極とマイナス極を交互につなぐ方法。この時の全体の起電力は、個々の電池の起電力の和となる。

2] 並列接続

補・67図のように、各電池のプラス極およびマイナス極を共通につなぐ方法。この時の起電力は、1個の電池の起電力と同じであるが、電池を使用できる時間は電池の数に比例する利点がある。

3] 直並列接続

補・67図のように、いくつかの電池を直列につないだものを、更に並列につなぐ方法で、全体の起電力は直列接続の部分の起電力で、電池を使用できる時間は並列の数に比例する。

11) 電流の働き

1] 発熱作用

金属には、電気が通りやすい導線を流れるときはほとんど熱は出ないが、ニクロム線のように電流の流れを妨げようとする電気抵抗があるものに、電流を流せば熱が発生する。発熱部分の温度が高くなるようにしてやると、赤熱から白熱に移行して光が多く出るようになる。

電流が流れることによって導体に発生する熱をジュール熱と云う。

2] 磁気作用

補・68図のように直線上の導線に電流Iを流すと、導線の周りに同心円上の磁界Hができる。電流が流れると、必ず磁界ができる現象は、電気の最も基本的な性質の1つである。

電気がする力仕事はこの作用の応用である。

つぎに、導線を巻いてつくったコイルに電流を流すと、補・69図のようにその中に磁界が発生する。

磁界の中で導線に電流を流すと導線は力を受けこれを電磁力と呼ぶ。

 

 

 

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