日本財団 図書館


333-1.gif

補・57図

 

これを今日の考え方で、「ガラス電気」の方を「プラス電気」「樹脂電気」の方を「マイナス電気」と云う。

物体を摩擦した際、どちらかがプラスとなり、どちらかがマイナスになるが、これを帯電列と云い序列すると補・58図のようになる。

 

333-2.gif

補・58図

 

2) 静電気

電気は目に見えないので、電気が発生したことはわかりにくいものである。

しかし、意外なところに電気が発生して、驚くことがある。

自動車のシートの上で腰をずらして、車の外にでると、バチッと電気のショックを受けることがある。これは、シートとズボンが擦れあって摩擦電気が起こり、人間のからだに電気がたまったからである。これは何時も起きるわけではなく、空気が乾いていたり、シートと衣料の材質が適当であると起こる。この時、身体と地面との間の電圧は、1万ボルト以上あると云われる。

このように、摩擦電気でも火花がでる場合には5,000ボルト以上はあるとみてよい。

この高電圧で、なぜ感電死しないかと云うことは、電圧は高くても、流れる電流がわずかであるため、電力としては大したことはなくすんでいるのである。

この摩擦電気のように物質に電気が帯電したまたま移動しない電気を静電気と呼ぶ。

3) 導体・不導体

プラスの電気とマイナスの電気のように、異種の電気は互いに引きつけ合い、プラスの電気とプラスの電気、マイナスの電気とマイナスの電気のように、同種の電気は互いに反発し合う。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION