2] 通堂川の状況
「堀川用水沿いの交流ゾーン」には、ゾーン中央を南北に流れる河川として通堂川がある。通堂川は、流量こそ少ないものの鎌塚溜池を源に清らかな流れで堀川用水へ流れ、流量調節された水が、三島排水樋管を経由し筑後川に流れている。上流の鎌塚溜池は河岸段丘の丘の上に立地し、見晴らしがよく、町民のお気に入りの場所となっている。また、鎌塚溜池に隣接して、剣塚古墳をはじめとする古墳・遺跡等があり、歴史的な見所も多い。
それら位置関係をマクロ的に見た場合も、堀川用水にほぼ直角に交差する水の軸として空間構成の骨格を形成する要素として重要な位置にあるばかりでなく、堀川用水沿いの近世の歴史遺産に対し、古代から中世にかけての遺産を中心とした歴史的時間軸として来訪者の関心をさらに深める要素を持っている。