2 モデル地区の設定
本市の産業観光の核に位置付けられる陶磁器産業の工業協同組合は、市内各地区ごとに、6地区(7組合)で組織されている。
この6地区の内、下石地区と駄知地区においては、独自に、陶磁器を中心とした祭りを秋に開くなどしており、地域住民の産業観光への取組意欲の熟度が高い地区ということができる。下石地区においては、既に平成8年に、住民主導型で「下石産業観光振興事業調査書」が策定されているため、本調査研究では、駄知地区をモデル地区とすることとした。
また、本市では、泉地区の元屋敷窯跡の周辺を、「織部の里」として整備を進めているが、この「織部の里」については、今後、産業観光の一つの目玉になると考えられ、その立地する泉地区の住民による主体的な産業観光への取組が期待される。そこで本調査研究では、泉地区もモデル地区とした。