産業観光の振興には、市民の文化活動を一般の観光客に知らしめ、陶磁器のふるさととしての印象を与えることも重要であり、陶磁器を活かした茶道・華道などの市民文化を活性化し、市民自らが楽しみながら客を受け入れていく姿勢をもつことが重要である。
イ 市民、各種団体相互の連携による産業観光振興への取組
産業観光は、各事業所での生産活動や個人所有の産業遺産の活用などに深く関わるとともに、リタイアした技術者や市民のボランティア活動など、市民の支援無しでは成立しえない。
産業観光を振興させるには、これまでのような行政主導型の施設づくりでは限界があり、生産組合や卸組合、自治会など、様々な団体や市民の連携による主体的なまちづくり活動が前提になる。
したがって、今後は、より一層、行政と市民、関係団体との連携による取組が必要である。
ウ 土岐市観光協会など、既存団体の活動の活性化
本市の観光協会は、市内の様々な産業界を会員として、産業観光開発委員会、情報交流委員会及びPR委員会などから構成され、本市の観光振興を推進する中心的な母体である。
産業観光を推進していくためには、市内の諸団体がそれぞれの役割を担いながら連携し、産業観光に取り組む必要がある。このため、産業観光振興に関連する諸団体の連携のための協議の場の設置が求められる。