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また、近くの温泉などをたずねる観光客を集客するために、宿泊施設や温泉地の割引クーポン券の発行など、他の観光地と連携したPR活動も必要である。

 

(2) 観光客にいかに魅力的なサービスを提供するか

ア 観光インフォメーション機能の充実

本市の主要な玄関口は、土岐市駅及び土岐I.Cであると思われるが、こうした場所での市内の観光案内や情報提供サービスが不十分である。

さらに、東海環状自動車道・土岐南I.Cの開通・設置に伴って、本市の玄関口は、JR土岐市駅に加えて、中央自動車道及び東海環状自動車道からのアクセスとなる。本市に観光客を迎え入れるためには、玄関口となる鉄道駅やI.Cでの観光案内板の設置をはじめ、主要地点におけるインフォメーション機能の充実が必要である。

とくに、東海環状自動車道・土岐南I.Cは、駄知や下石地区などの本市の主要陶磁器生産地を結ぶ土岐美濃焼街道(主要地方道多治見恵那線)への至近距離に設置され、秋に開催される下石や駄知地区での陶芸祭りの会場へのメインアクセスになる。今後の交通形態に配慮しながら、観光情報提供の充実に努める必要がある。

 

イ 集客力のある観光客向け陶磁器関連施設の特色づくり

本市には、集客力のある観光拠点施設として、陶磁器販売を目的とした「どんぶり会館」や「美濃焼陶磁館」、陶磁器鑑賞を目的とした「美濃焼伝統産業会館」、陶器の歴史学習のための「美濃陶磁歴史館」や現在整備中の「織部の里」などがある。しかし、こうした施設での展示やサービス内容が若干類似しているきらいがあり、各施設の特色づくりの工夫と併せて、各施設共通入場券の発行など、施設間の連携なども検討する必要がある。

 

ウ クラフトパークの推進による回遊型観光形態づくり

本市の最大の魅力は、多くの陶磁器生産事業所の集積である。しかし、窯元見学の受け入れは、イベントなどの特定の日時に限られ、通常、制限されている。陶芸愛好家は、陶芸鑑賞・陶磁器購入だけではなく、「生産現場を覗(のぞ)きたい」「生産過程を知りたい」など、ものつくりへの関心が高い。

 

 

 

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