d 運行情報通信システムの整備
家庭に設置した端末(デジタルテレビ、IP端末など)や携帯電話(iモードなど)によって、バスの接近(走行位置)情報を入手できるシステムがすでに実用化されており、とくに「自由乗降」とした場合は、こうしたシステムを導入して、バスの延着事故などよる待ち時間のいらいらを軽減することが考えられる。
(注)IP(Internet Protocol)
プロトコルは、データ通信における送信側と受信側間のデータ受け渡しに関する約束事(通信規約)を意味し、信号の電気的規則、コネクタの形状やピンの配置などは物理レベルのプロトコルに当たる。
IPはインターネットが採用している、代表的なネットワーク通信プロトコル(制御手順)のことである。
e バス停デザインの見直し
(自由乗降区間などでは、バス停の重要性は低下するが)集落から離れた田園部の幹線道路などでは、認識しやすいようにランドマーク性を具備したバス停デザインを考えることが有効である。
f バス停における上屋の確保
(自由乗降区間などでは)沿道の商店や民家の協力を得て、それぞれの軒先をバス待ち(雨宿り)の場所として利用することが合理的だと考える。この場合、バス利用者による商店の売り上げ向上などのメリット形成を促すことも重要である。
(ウ) 車両の見直し
a デザインの向上
遠くからでも認知できるはっきりとした色彩、愛着が持てるペインティング(子どもの絵など)、広告の導入などを検討する。
b 新しい車両の導入
運行頻度を上げるためには、バス台数を増やす必要がある。新たなバス車両を導入する場合は、小型で低床、低公害、低燃費で乗り心地重視を基本とし、自動車メーカーとの共同開発も検討する。