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南部でのオンデマンド型サービスの導入は難しく、北部の「鉄道駅」をメインに検討することになる。一方、「事前予約」によって、ダイヤ編成する方法を採用する場合は、予約受付とダイヤの自動作成、通知などの情報システム構築のための初期コストが膨大になる可能性がある。

 

c フレキシブル型の運行

目的用途の別に応じ、柔軟に運行するものである。例えば、通勤通学ピーク時は全車両を「鉄道駅」への運行に集中させ、昼間の時間帯は(ピーク時以外に休止する車両を)公共施設の利用へのサービスを手厚くするなどの方法が考えられる。フレキシブル型では、車両の稼働率が全体的に低下するので、コストの増加は避けられない。

【利用に対応した運行時間の設定】

公共施設が利用される曜日や時間に応じて、運行時間を弾力的に設定することも可能である。一方、例えば施設休館日や通勤・通学利用がない日曜・祝日、年末年始の利用ニーズを把握して、「買い物」や「観光」、「近隣地域への見学ツアー活動」などに活用することも考えられる。

 

(イ) バス停の最適化による利便性の向上

a フリー乗降区間の設定

市街地や集落内では、原則「自由乗降」とすることも考えられる。

 

b 公共施設と一体となったバス停整備

主要公共施設では、玄関先までバスを乗り入れられるよう検討する。

 

c ターミナル施設の整備

ターミナルとなる「市役所」、(ミニ)ターミナルの「市役所前駅」などに乗り継ぎや待合の利便性を向上させるための施設整備を行う。

 

 

 

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