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ウ 路線の見直し

(ア) 基本的な考え方

a わかりやすさを重視する

ルートの「わかりにくさ」が、利用度の低い原因の一つに挙げられるため、できるだけ単純で簡素なルートとすることによって、「わかりやすさ」を向上させる。

・路線延長をできるだけ短くする。

・目的地に速やかに到達できるルートとする。

【わかりやすい時刻表の作成】

巡回バスは、東西コースで外回りと内回りがあり、加えて外回りと内回りが南部で重なるので、目的地へのバス乗車(出発)時刻の理解が非常に困難である。

このため、利便性向上のサービスとして、目的地別にわかりやすい時刻表を作成し、利用者に配布する必要があると思われる。

 

b 利用目的を絞り込む

利用目的を絞り込み、目的に合ったルートを設定する。

・原則的には、鉄道駅を起終点とし主要な公共施設を経由するルートとする。

・ただし、朝夕は「駅」、昼は「公共施設」、「商店街」、「大型店」などに出発地(目的地)を振り分ける運行形態が考えられる。

 

c 公共交通間のネットワークを考慮する

(a) 名鉄(存続区間)との競合回避

・名鉄との競合(ルートの重複)を避けるため、名鉄と並行している既存路線を廃止する。

・公共施設巡回バスを鉄道駅への端末交通に位置付け、名鉄のダイヤとの接続性を考慮した運行時刻を設定することによって、相互の需要開拓への寄与を図る。

 

(b) 名鉄廃止区間の代替バスとの連携

名鉄廃止区間のサービスを補完するため、南部地域に新設される公共交通(路線バス)との一体化の確保を図り、機動性を高めることが求められる。

 

 

 

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