●観光リゾートは、地域の総合的な魅力の上で成り立っているものであり、地域の総合産業としての捉え方が必要である。
●即ち、地域の農業や工業・商業・地場産業等も観光リゾートの魅力的な資源になりえるものであり、さらに地域の生活や文化も地域の個性を醸し出す重要な資源であるという捉え方が必要である。
●より具体的には、従来の高原部だけでの観光リゾートの展開だけではなく、平場の農村部との連携や地元の商店街との連携なども含めて、地域ぐるみでの観光地運営体制を考えていく必要がある。
●また、そのときに供給者主導(観光地側からみた展開の在り方)の考えではなく、ユーザー主導(今、観光リゾート客は何を望み何を期待しているかという視点からの在り方)の視点をしっかりと持っておくことが重要である。
●さらに、観光リゾート地全体としてどのようなマネージメントをおこなっていくかという運営母体の形成が必要である。現在、小淵沢町では行政と観光協会が一定の役割分担の中で観光リゾート振興に取り組んできているが、行政主導の面が強い。
今後は、むしろ住民あるいは民間主体の運営体制へ徐々に切り替え、行政は基盤的な条件整備の面をしっかりと受け持っていくという、新たな役割分担への体制づくりが求められてくる。
