すでに2002年の修学旅行の請負体制は確定し、これからは、請け負った旅行業界がどこを選択するかになってくる。どんなアプローチを提案できるか、町ぐるみ、地域ぐるみで考えることが必要ではないか。(旅行代理店)
2002年から義務教育過程は完全週休二日制になる。少子化の影響で修学旅行のパイが小さくなる中、従来の修学旅行だけではなく、地元がいろいろな体験や学習の場を提供し、都会の児童・学生が学べる場を提供していくことは可能である。その場合、地元が中心となって、代理店や都会の学校に売り込みをかけるか、あるいは学習指導などをする指導員(ファシリテータと称される)の育成が必須である。
都会の人間は学んだり、癒されたりすることを望んでいる。そこを上手く演出したり、手助けきでる人材の育成が必要である。施設では訴求できない。(公益法人)
2] 中高年層の市場化
中高年の好みは「歩く」こと。近年のアウトドアの隆盛をみてもわかるように、買った品物(アウトドア商品)を使う場所を求めている。観光の基本は「歩く」ことだからだ。よって、決して本格的な山岳登山でなくても、町内の巨・老木、花、地元の食べ物、湧水などを巡るようなウォーキングコースを整備し、歩いた後汗を流すための温泉があれば、商品構成は十分可能である。
しかしながら、ただ歩くだけではだめで、その町ならではの自然・文化を組み込むことが重要なポイントである。また、歩くことは健康維持にもつながる。高原地帯は心肺機能にとり良いはずだから、こうした点でも市場に訴求できるはずだ。
またこうした歩くことが好きな中高年はドライブインで土産を買うより、JA等で買う。すなわち、産地直販を買いたがる。産地農家であまった野菜や果物を分けてもらうだけでもよい。要は、こうしたプログラムをつくり、1日あるいは2日で消化できるように提案していくことが必要である。
日本人はスタンプラリーが好きなので、域内の名所や多様なコースを全部歩いた人には認定証や認定バッジを渡すなどすると、参加者は喜ぶ。今ウォークラリーが盛んなのは、こうした認定証集めを趣味にしている中高年が多いからだ。健康×歩く×インセンティブ(スタンプ等)がポイントである。(旅行代理店)
3] グリーンツーリズム
グリーンツーリズムやエコツーリズムが盛んに喧伝されているが、農水省などの補助金を受けて施設先行で始めすぎる点については批判的である。