特色ある施策としては、以下のようなものがある。
ア 出前講座
市区町村の職員が講師となり、それぞれの担当分野についての講座を行うもので、5人から10以上集まると申込みが可能となる。最近は、市民や学校の先生を講師とする市町村もみられるようになってきた。
講座の目次やその話の要旨を盛り込むことにより、利用が伸びている市町村がある。
イ 地域学
郷土への愛着を深めるため、風土、文化や歴史などを学習する講座。主な内容としては、次のとおりである。
○自然(地理、気候、風土、地形、動植物など)
○歴史(文化財、古建築、史跡、古文書など)
○文化(文学、美術、伝統芸能、方言、民俗など)
○産業(伝統産業、地場産業など)
○町並み(伝統的建造物、歴史的景観など)
○人(地域ゆかりの人物)や生活(生活文化、伝統行事、衣食住など)
この地域学では、講義形式をとるだけでなく、まちに出ていって実際にいろいろなものを見たり、発見することを重視している。
ウ 講師などの養成講座
各種の講座の講師、学習コーディネーター(講座の企画などを担当)として活動する人材を養成研修するための講座である。
エ 地域づくり塾
地域づくりの担い手となる人材の養成を目的とした講座である。
オ 起業支援
「そばづくり」講座の修了者がそば店の開業を目指すなど、学習成果を「起業」につなげることを支援している。