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図表資2-1 文部科学省が説明している生涯学習の考え方

 

夢を持ったたくましい子どもを育てていくためには、学校で生活するだけでなく、家庭や地域社会をはじめ、学校外で様々な体験活動を行うことも重要です。

例えば、子どもたちが、川で遊んだり、山に登ったりと自然の中でいろいろな遊びをすることを通じて学ぶことも立派な生涯学習です。なぜなら、子どもたちは自分で様々な工夫を凝らしながら遊ぶことによって創造性を養い、自然の中でその厳しさや優しさ、美しさを知り、動植物に対する愛情をはぐくむことができるからです。

また、家庭でお手伝いをすることによって、責任感や自立心を養ったり、博物館や美術館などで様々なものに興味を持ち、見たり触ったりして学ぶことなども生涯学習です。

このように子どもたちの身近なところにも生涯学習の機会はたくさんあります。

 

今、私たちの身の回りには、子どもや大人を問わず、学校や会社だけでなく、地域社会などのいろいろな場所で、興味や関心のあることを学んだり、様々な文化活動やスポーツ・レクリエーション活動、ボランティア活動に参加できる機会がたくさんあります。仕事や自己啓発あるいは趣味や生きがいのため、学校や会社以外の場所で経済学を勉強したり、音楽に興味を持ってピアノを習ったり、旅行に行って異文化に触れてみたりと、いろいろな理由から、やりたいと思ったことや学びたいと思ったことを自分に合った方法で学習すること…それも生涯学習です。

 

もちろん、大人が自らのキャリア・アップのために学ぶことも大事な生涯学習の一つです。なぜなら、急速な技術革新によって今や絶えず新たな知識・技術を習得する必要に迫られており、学校教育修了後も学習を続けなければ変化に追い付けなくなっているからです。また、高齢者が様々な学習活動を通じて社会参加を行うことなども、社会にとって有意義な生涯学習活動であると言えるでしょう。

 

このように生涯学習にはこうではなくてはならないというものはなく、子どもから大人まですべての人々が生涯を通じていつでも自由に機会を選んで学習することが生涯学習なのです。

出典:文部科学省ホームページ

 

 

 

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