(資料編)第2章 わが国における生涯学習の現状
1 国の動向
○わが国では、「人々が、生涯のいつでも、自由に学習機会を選択して学ぶことができ、その成果が適切に評価される」生涯学習社会の構築を目指している。
○生涯学習の普及啓発、学習環境の整備や学習機会の充実のほか、学習で得た成果を社会の中で生かすことが求められている。
(1) 生涯学習の考え方
わが国では、学歴社会の弊害を是正し、心の豊かさや生きがいのための学習意欲の増大や、社会経済への対応が求められている。一度の選択でその後のすべてが決まってしまうのではなく、いつでもやり直しのきく、ゆとりのある社会を実現するため、「人々が、生涯のいつでも、自由に学習機会を選択して学ぶことができ、その成果が適切に評価される」生涯学習社会の構築を目指している。
生涯学習は、生涯を通じて行われるすべての学習活動を対象とし、人間が生涯にわたって生きていくために、自ら向上を目指したり、活動自体に楽しみを見出す主体的な活動として幅広くとらえられている。生涯学習は、学校教育および職業能力開発に関する学習活動のほか、スポーツ活動、文化活動、趣味・娯楽、ボランティア活動、レクリエーション活動などのなかでも行われる。文部科学省では、生涯学習を図表資2-1のように説明している。