(4) 商業の状況
小売業の年間販売額をみると、百石町は飲食料品と織物・衣服・身の回り品の比率が高く、六戸町は自動車・自転車の比率が高く、下田町は織物・医療・身の回り品とその他の比率が高く、相互に補完関係にある様子がうかがえる。かつて、百石町は3町の中でも商業の中心地としての役割を担ってきたが、イオン下田SCの立地やモータリゼーションの進展による行動範囲の広域化などの影響で商業は伸び悩んでいる。六戸町の商業は、分散した集落の中心部に商店があり、身近な商店として頑張っている様子がうかがえる。
一方、イオン下田SCは、インターチェンジを活用した商業集積によるまちづくりの推進の理念のもとに、地元と出店者とで共同開発したものであり、八戸市周辺はもとより、青森市内や下北半島方面、岩手県北部からも多数の買い物客を惹きつけており、新たな集客施設としての役割を担っている。周辺には、各種の専門店の立地が多数みられ、広域型商業ゾーンを形成している。