極端なことを申せば、この15年間にAFLAが養成した発声指導員の数は喉頭ガン患者数の増加率を下回るのではなかろうかと思います。
個々の施策の評価がどのようなものであれ、全体としては進むしかないという状況であると考えます。
今年の重点施策として、集中トレーニングを考えております。
これは従来よりも1日の研修時間を倍増させて、さらに研修期間も延長して研修効果を爆発的に向上させることを狙うものであります。
概括して申し上げれば1999年はAFLAが従来継続してきた仕事をとにかく守り切った。内容を低下させないで続けた。しかもこの委員会の強力なサポートのおかげで、福祉基金の取り崩しという事態を回避することができました。
深く感謝いたします。ありがとうございました。金利の低下、補助金のカットという悪条件の重なる状況において、今後とも皆様のさらなるご協力をお願いいたします。」
5. 重原賞授与
受賞者 団体;ネパール喉頭摘出者協会
(ネパール)
個人;ヘルベルト・ギル
(Mr.Herbert Gill)
(パキスタン)
*久永会長の示唆で昨年逝去された元副会長のダトー カルナカラン ナイヤー氏(マレーシア)と元顧問の高藤次夫氏の冥福を祈り黙祷。
*久永会長よりの指名で本日初めて出席したオブザーバーと書記が自己紹介を行った。
*
6. 規約に基づき、久永会長が議長に就任し議事に入った。
第1号議案 1999年事業並びに実績報告の件(別表1〜3)
久永会長より報告。
(質問)アブロール委員;インドは実績で研修生が多いので、もっと研修機会を設けて欲しい。AFLAの経費負担を掛けないで私達でやるからもっと長い研修できないか? 喉摘者が多いのに指導員がまったく足りない。
(回答)久永会長;今年の計画に対する希望ですので、後ほどの計画の討議のときに話し合いましょう。
(質問)アブロール委員;99年度決算書の支出で高いと思うものがある。通訳費、委員会開催費、指導員費の3項目。委員会費はなるべく開催国の負担に頼ったら良い。また通訳費は現地の協力を仰ぎ引き下げるべきだ。
(回答)久永会長;なるべくそのような方向にしましょう。しかし、国によってはそれは出来ないところもある。まあ、インドのご協力には絶大な感謝をしています。
*監事中村史郎から監査結果の報告があり、本件全員が承認。