(2) 小学校跡地活用について
ア. 旧大浜小学校跡地
博多部振興プラン策定以来、地域では自治会や「まちづくり協議会」等を中心に、跡地活用の検討が進められているが、活用策検討の一環として博多部全体のコミユニティ活動実態調査を実施した中で、公民館や体育館の利用が非常に多いことが明確となり、地元からも新しい時代にふさわしいそうした機能の維持向上の期待が大きい。
本市では、小学校跡地北側地区との一体的整備を前提としているため、まずは北側地区の整備計画協議を進めているところである。従って、跡地整備着手までの間は、体育館、校庭は今までどおり地域へ開放している。
今後は、プランの基本的考え方をふまえつつ、地域の要望も考慮しながら、より具体的に検討していく。
イ. 旧御供所小学校跡地
史跡「聖福寺境内」となっていることや大部分が借地という条件があり、新たな建築行為等について厳しい状況にある。
地元の体育館やグランドの活用状況もふまえ、また史跡指定がなされている中で、どのように長期的な跡地活用を図っていくか、具体的検討を進めていく必要がある状況である。
なお、当分の間は、校舎を創業育成施策(インキュベーター施設)として有効活用することにしている。
ウ. 旧冷泉小学校跡地
当地域の土地利用は、商業、業務、住宅、寺社等が混在しており、それぞれの住民の跡地活用方針に関する考え方も異なることから、幅広い検討が必要であり、他地域以上に合意形成に時間を要する状況である。
今後は、立地特性や住民意向をふまえて、地元の検討組織の活性化とともに具体的な利用計画を策定する。
(3) 御供所区域街なみ環境整備事業
御供所区域は、聖福寺・承天寺等の緑豊かな歴史的建造物群や昔ながらの街なみが残る本市有数の歴史的環境地区であり、地元でも歴史・文化・街なみなどの地域の特性を最大限に活かしたまちづくりを進めていくとの基本方針が出されている。