2] 博多部では、博多リバレインや博多座などの新たな文化・交流拠点が形成されているが、この拠点整備により発生する交流人口は、地域経済への波及効果をもたらし、また、新たな文化機能は「文化都市博多部」の厚みを増す。
従って、これらによって発生する交流人口を地域内に回遊させるための回遊軸の形成や、商店街活性化に向けた活動や優良建築物等整備事業の動きなど、地域の主体的な活動に対し、行政として支援していく。
ウ. 施策評価システムの確立
経年的な観測を行うことにより、施策の評価・検証等を行う。
1] 評価すべき要素
i. 人口、世帯数、児童数などの人口構成の推移。ii. ファミリー世帯向け住宅供給量の推移。iii. 土地利用の動向(低未利用地活用状況)。iv. 地域コミューティ活動状況。v. 行政施策の適用度と投資額。
2] 評価の手法
i. 人口、世帯数などの数値目標の達成度。ii. 財政投資の費用対効果。iii. 住環境整備事業等の進捗度。iv. まちづくり活動の継続性、実現化。
3] 評価・検証のフィード・バック
i. 効果の薄い施策は、廃止もしくは改める。ii. 新たな局面においては、新規施策を立案する。
3. 「都心居住・博多部振興プラン」の実施状況
(1) 進捗状況概要
「都心居住・博多部振興プラン」に基づき、博多部に限らず都心部の低未利用地等を活用したファミリー向け住宅の供給施策の展開や、博多部においては小学校跡地の活用策の検討や老朽木造住宅密集地区の改善等を進めている。
このうち、都心部の低未利用地等を活用した特定優良賃貸住宅については近年の経済状況等を背景に事業化が鈍化傾向にあるが、中央区内で375戸、博多区で376戸が供給実績となっており、また中央区では現在24戸が建設中である。(民間建設・福岡市住宅供給公社管理分)