2] 非戦災地域の環境整備
・大浜地区の戦災復興土地区画整理事業エリアから残され、現在も道路が狭で老朽化した狭小住宅が密集している地域は、小学校跡地活用との一体的整備を図り、良好な住宅市街地の形成を行う。
御供所地区は寺社の土地が地区の3分の1を占め、寺社周辺には古くからの博多らしい佇まいを持つ家並み(戸建て住宅ゾーン)があり、歴史的景観を保存・創造していく。現在、地域と行政の協働による歴史的景観に配慮したまちづくりが検討されており、景観形成と併せて、緩やかな住宅・市街地更新手法を導入する。
3] ウォーターフロント地区
大浜及び奈良屋地区の北部は、ウォーターフロントゾーン、コンベンションゾーンに隣接しており、JR貨物臨港線も廃止され、将来の開発ポテンシャルの高まりが期待される地区である。
しかし、用途が混在し、低未利用地もあり、都市基盤の改善を図りながら、海側・陸側と連携した市街地の形成を図る必要がある。
イ. 地域の活性化
コミューティ活動や地域経済活動は、基本的には地域や個々の経営者が主体的に担うべき分野である。行政はサポート役に徹する。
(ア) 地域コミュニティの活性化
1] 地域のまちづくり母体である「まちづくり協議会」の支援を継続する。
2] 地域に様々なボランティア活動が見られるが、地域コミュニティ再生の試みとして育成していく。
(町内活動のような従来型の地縁的コミュニティが徐々に薄れていく一方、地域生活に根ざした知縁的コミュニティ活動が盛んになってきている。)
3] NPOの組織づくりを促進する。
(イ) 地域経済・文化の活性化
1] 山笠などの伝統文化、あるいはまちづくり活動などの地域活動を支えているのは人と経済である。活力ある地域経済は、伝統文化やまちづくりを下支えする源泉とも言える。