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(3) 都心・副都心施策によるまちづくりの成果

これまでの都心・副都心政策の展開により、九州の玄関口にふさわしいまちづくりが進み、北九州市のイメージがアップするとともに、商業地・業務地としての魅力や価値が高まってきた。

 

III 都心・副都心と中心市街地

1 都心機能と地域中心核

北九州市では、5市が対等合併を果たしたという都市成立の経緯に配慮して、旧5市間のバランスを可能な限り尊重するという政策がとられてきた。

すなわち、「多核都市構造」を掲げて、旧市時代に発達した市街地や核に優劣をつけることなく発展を図る政策が長い間取られてきたのである。

このように、都市形成の歴史的経緯から、旧5市の中心市街地がいわゆる都心機能を分担してきたといっても良く、人口の減少、高齢化に伴う商店街の衰退やコミュニティの弱体化などの他都市で生じている都心の問題は、本市においては、むしろ中心市街地で生じていると言える。

 

2 中心市街地と活性化

本市においては、平成10年度から「市街地の整備改善」や「商業等の活性化」を2本柱とする中心市街地活性化の取組みを進めてきたところであり、拠点商業地パワーアップ事業など独自の事業も進めている。

 

※ 拠点商業地パワーアップ事業

主要商業地について、地元商業者・コンサルタント・行政などが一緒になって商業活性化策を検討する本市独自の事業で、平成11年度から、本事業の成果を「基本計画」に反映させている。

 

(1) 地区

中心市街地は旧5市を中心に複数存在する。

 

 

 

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