(2)副都心
〜広域生活圏の拠点づくり〜
乗降客数がJR博多、小倉駅に次いで九州第3位を誇る黒崎駅の周辺地区において、市西部の中心商業地という地区の特性を生かしながら、小倉都心に続く、北九州市の“第二の顔”として、商業機能を中心とした都市機能をさらに高め、また、副都心エリアでは、遠賀川流域とJR沿線を中心とした都市圏の中核としての役割を果たすことを目指している。
現在、バスターミナル機能や商業機能を持つ黒崎駅西地区市街地再開発事業をはじめ、移転・建替予定の九州厚生年金病院を核とした総合・保健地区の整備、黒崎バイパスの整備に着手するなど、広域圏の生活・生産を支える各種都市機能の集積や広域交通拠点の整備を進めている。
1] 黒崎副都心部の整備計画
「北九州ルネッサンス構想」において、黒崎地区を副都心と位置付け、黒崎地区を副都心として発展していくための望ましい方向性と実現化に向け、平成4年に「黒崎副都心構想」を策定し、さらに、この構想の具体的な方策を示すために平成5年3月に「黒崎副都心整備計画」を策定した。
2] まちづくりの基本方針
黒崎は単に北九州市の西の拠点という位置付けだけではなく、北九州市西部から遠賀・直方地区に及ぶ60万人以上の後背圏人口を持つ、広い地域の日常的な生活・経済の拠点である。
また、北九州市の都市の構造上、小倉とともに交通の結節点として2大拠点となる性格を持っている。
黒崎が北九州広域都市圏の西部方面の中核としての役割を果たすため、生産・生活を支える各種都市機能の高度な集積と、交通の拠点としての基盤整備を進めている。
まちづくりの目標を以下のように設定し、整備を進めている。
○ 北九州市西部及び遠賀・直方地区の活性化を支える高度な文化・サービス拠点
○ 価値観の多様化、ライフスタイルの変化に対応しうるアメニティの高い商業・アミューズメント拠点
○ 商業のソフト化、高度化を支える先端的サービス、業務拠点
○ 交通利便性が高く、快適な居住空間、居住環境を持つ都心型定住拠点
○ 周辺部からの利便性の高いアクセスや各種都市機能の立地を支える高度な交通拠点