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○市民・事業者によるまちづくり

生田・三宮・旧居留地ゾーン(三宮センター街・トアロード・旧居留地)や、元町・栄町ゾーン(みなと元町タウン)などでは、地元のまちづくり協議会等が中心となって、地区独自の復興計画やまちづくりのガイドラインを策定し、商店街の歩行者デッキの修復やアーケードの建設、ビルの再建等を地区主体で行っている。

これらは、コンパクトタウンづくりの一環で行っているものではないが、地域自らが自律的にまちづくりを進めてきており、実質上、コンパクトタウンとして機能していると言える。

 

3 都心におけるコンパクトタウンづくりの具体事例 −磯上地区―

都心におけるコンパクトタウンづくりの取り組みとして、平成12年11月に着手したばかりではあるが、「磯上地区」における取り組み事例を紹介する。

 

(1) 概要

都心におけるコンパクトタウンづくりの事例としては、磯上地区が初の試みである。

なお、市内全域においては、平成11年度より合計10地区で「コンパクトシティ構想推進に向けたケーススタディ調査」を進めてきており、今回、同地区において、新たに都心型コンパクトタウンの推進調査を行う。

同地区におけるまちづくりの推進主体としては、去る11月に地元住民等によって設立された「三ノ宮南まちづくり協議会」がその役割を担う。

 

今回の調査の目的は、今後、他の地区や他都市でも適用できるような都心型コンパクトタウンの実現手法の検討と課題の整理であり、また都心型コンパクトタウンの形成を通じて、神戸の都心地域のこれからのあり方についてもあわせて検討していく。

さらに、今回は、同地区におけるNDE(ニュー・デジタル・エコノミー=ソフトウェア・コンテンツ・通信・端末機器分野を中心とする新興産業)の創出・育成を図るための方策もあわせて検討することとし、国土庁より「21世紀の新産業育成に向けた地域戦略モデル構築調査(地域活性化施策維持費)」の委託を受けて実施している。

 

 

 

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