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(2) ガイドプランに掲げたアクションプランのメニュー

これらの目標の実現に向け、今後数年間に、以下の事業を住民・企業・行政のパートナシップにより実施するとしている。

 

1 職住共存地区地域協働型地区計画の活用

●わたしたちがつくるまちづくりルール

「職住共存地区地域協働型地区計画」の策定

行政が主体となって、職住共存地区の目標像を地区整備の方針として地区計画に定めるとともに、まちづくりセンター等による支援を受けながら、住民主体の取組により、順次、具体的な建築ルール等を地区整備計画として定めます。

 

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地域の事情に応じた計画・ルールづくり

 

2 町家保全・再生システムの開発

●町家保全・再生体系の確立

京町家の文化財的保全から市場を活用した再生手法まで、様々な支援施策の体系を構築します。

●(仮称)町家保全・再生基金の創設

町家の保全・再生を使途とする基金を設けます。

●町家ネットワークの整備

町家所有者と町家を活用したい者との「お見合い」システムの整備や、町家活用企画の整備等に取り組みます。

 

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町家を活用したホテル(イメージ)

 

3 袋路の再生等による定住空間の整備

●袋路再生事業による共同建替事業の支援

袋路居住者の協議による共同住宅への建て替えを、協議会活動への補助や、特定優良賃貸住宅供給促進事業等の各種事業を活用し支援します。

●新たな「協調建替」手法の整備

袋路居住者が協調し袋路全体の改善に資するような個別の建替を誘導するため、建築基準法の改正動向を勘案しつつ、「協調建替」手法の整備に取り組みます。

 

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共同建替による袋路再生の事例

 

4 魅力あるまちなみ景観の確保

●調和あるまちなみ景観の推進の実践

調和あるまちなみ景観の確保を図るため、勾配屋根を中心とした屋根環境、町家に調和する中高層建築物の外観・意匠を推奨するガイドラインや、公共建築物に関するデザインマニュアルの作成等を行います。

●屋根環境の形成に資する建築物の建築手続の簡略化

 

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勾配屋根による調和のあるまちなみ景観

 

 

 

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