・また、老朽化した公的住宅においては、周辺と一体となった建替を推進し、周辺環境と調和した良好な街区環境の形成を図る。
2] 良質な都市型住宅の供給と居住機能の保全
・職住近接を実現し、市民の都心居住を支援していくため、ヨコハマ・りぶいん(特定優良賃貸住宅)など、民間との連携により、ゆとりある規模の都市型住宅の供給を促進する。
・まちづくりの中で市街地環境設計制度や用途別容積型地区計画等の活用により、良質な都市型住宅の建設を誘導するとともに、居住機能の保全を図る。
3] 高齢者・障害者等の居住継続支援と福祉のまちづくりの推進
・建築物等の共同建替において、建替時の仮住居の確保や住み替え助成など、高齢者・障害者や従前居住者の居住継続を支援する。
・公共施設や民間施設における高齢化対応をはじめとした福祉のまちづくりを推進する。
3 都心周辺複合市街地
(ア) 現状と課題
横浜市では、比較的コンパクトな都心を囲むように住宅を主体とした複合市街地が形成されている。このような市街地では、都心等への交通利便性に恵まれているものの、市街化して30年以上を経過し、住宅の老朽化や機能の低下、道路等の基盤施設の不足、木造住宅の密集や狭小な敷地等、住環境上の問題抱える地区が少なくない。
また、賃貸住宅に居住する高齢者世帯の増加や中堅ファミリー層の転出等が生じており、一部では、人口減少、地域コミュニティや地域商業の停滞が見られる。
都心周辺複合市街地においては、土地の高度利用を図りつつ、市街地の修復・更新を進めていく必要がある。
(イ) 将来市街地イメージ
都心周辺複合市街地においては、住宅を主体とした中層の複合市街地の形成をめざす。また街区や通りにより右のような多様な市街地の形成が想定できる。