3] 都心にふさわしい魅力的な環境の形成
・都心の中心業務地においては、ゆとりある道路空間や水辺を活かした公園の整備、歴史的建造物の保全活用など、横浜の顔にふさわしい質の高い都市空間の創出が進められている。
・このため、住宅供給にあたっては、周辺環境との調和や統一感のあるまちなみ形成に配慮しつつ、多様な建築形式を採用し、変化に富んだ魅力的な市街地環境の形成を図る。
・また、景観や街並みの向上を図るため、屋上緑化や公開空地の緑化などを推進する。
2 都心商業地
(ア) 現状と課題
中心業務地に隣接する都心商業地では、基盤が概ね整備され、非住居系土地利用が進行している。また、老朽化した公的住宅の立地も見られる。その後背部の市街地においては、伊勢佐木町や元町など魅力的な商業地が形成されている一方、基盤整備水準が低く、地域商業や地域コミュニティが停滞している地域も多く見られる。
このような地域においては、臨海部の開発に伴う都市型住宅需要の増加により、商業機能と居住機能の無秩序な混在による相互の機能低下が危倶される。
そこで、都心商業地においては、老朽化した公的住宅の建替や商店街整備に合わせた良質な都市型住宅の供給を誘導しながら、職住が近接したバランスある地域社会の形成を図る必要がある。
(イ) 将来市街地イメージ
都心商業地においては、商業系用途を主体とした中高層の複合市街地の形成をめざす。街区や通りにより、用途や形態の特徴が異なることが想定できる。