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4 札幌におけるこれまでの都心居住促進施策

 

(1) 第4次長期総合計画における位置付け

少子高齢化や地球環境問題の深刻化、財政制約の進行等、我が国都市が等しく直面する今日的課題への対応は当然の前提に、都市の魅力と活力を高めることを大きな目標として、第4次長期総合計画を平成11年度末に策定した。

そこでは、生活の質を高めることと経済活動の誘引の相互作用による都市の発展が今後必要であるとの認識の下、既存の都市基盤を再生、活用し、かつ市民のコミュニティ活動とも深い関わりを持ちつつ進めることを、これからの都市づくりの中心的な取り組みに据えている。

今回の総合計画では、従来のような土地利用計画と交通計画によって将来像を描く意義は薄れていると考え、「多中心核都市構造の形成」、「都心周辺部等への居住誘導」、「オープンスペース・ネットワークの形成」、「総合的な交通ネットワークの整備」、「魅力的で活力ある都心の整備」といったテーマに絞り、これらの重要性を強調しつつ、それぞれの目標を鮮明にするという体系立てを行った。

 

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図-7 多中心核都市構造を構成する主要な拠点と高度利用住宅地、居住促進ゾーンの配置

 

 

 

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