最寄品の大規模店舗依存度は、3?以内圏(食料品:76.8%、日用雑貨:70.1%)が9?以遠圏(食料品:83.3%、日用雑貨:82.7%)より低い。また都心コア依存度は総じて高くないが、3?以内圏(食料品:6.7%、日用雑貨:4.8%)が9?以遠圏(食料品:0.3%、日用雑貨:0.4%)を大幅に上回っている。
一方買回品のうち高級衣料、電化製品及び贈答品の大規模店舗依存度は、3?以内圏(82.4%、70.3%及び84.5%)が9?以遠圏(79.9%、64.2%及び83.0%)を上回っているが、都心コア依存度も3?以内圏が9?以遠圏をいずれも30ポイント前後上回っており、都心居住者が百貨店や量販専門店といった都心コアの大規模店舗でこれらを購買する傾向が強いことがわかる。
イ. 生活行動の移動距離
生活行動の目的別平均移動距離(6)を表-6に示す。
最寄品の購買は、3?以内圏では食料品、日用雑貨とも、大規模店舗、一般店舗を問わず1?以内の移動に止まるが、9?以遠圏ではいずれも1〜2kmであり、都心居住者の移動距離は明らかに短い。また3?以内圏では最寄品の両品目とも、一般店舗が大規模店舗よりも短い。
買回品の購買も、すべての品目で大規模店舗、一般店舗とも3?以内圏が9?以遠圏より短い。特に都心コアヘの依存度が比較的高い高級衣料と贈答品は、両圏域居住者の移動距離の差が約4〜6?と顕著である。
その他の施設利用も、体育館等以外はすべて9?以遠圏の移動距離が長い。このうち主として民間により提供される施設(病院等、理美容院、飲食店)への両圏域の移動距離差は1.5〜2?であるが、主として公共施設である公園、図書館等、体育館等及び地区会館等の移動距離差はいずれも1?以内と比較的小さく、さらに体育館等では3?以内圏の方が長い。