(2) 汐留地区再開発地区計画等の概要
土地区画整理事業と同時に進められている汐留地区再開発地区計画では、都心部の機能更新を促進、複合市街地として形成するため、業務・商業系複合ゾーン、都心居住を推進するゾーンなどの土地利用の基本方針を定めた。
公共施設の整備において、公共歩行者道・歩道橋等を連結する、歩行者空地・ペデストリアンデッキの整備、浜離宮の景観に配慮した、緑のネットワーク整備などを行う。
また、建築物等の整備の方針では、容積率の最高限度を指定し、銀座側と浜松町駅側街区の建物は高く、中央部の浜離宮沿い街区の建物は低く配置し、建築物群によるスカイラインを構成するなどが取り決められた。
(3) 汐留プロジェクト
再開発地区計画に基づき、東京都から用地を買い受けた民間企業による「汐留プロジェクト」が計画された。「グローバルスタンダードの都市」、「新世代型24時間メディアシティ」、「職・遊・住の新クォリティ」、「自然と一体化する公園都市」などのコンセプトを持つ汐留プロジェクトは、現在では設計段階を終え、平成11年末より建設工事に着工している。
計画は、A街区、B街区、C街区、D北1街区、D北2街区、D北3街区、D南街区、E街区、H街区、I街区の10街区と西地区の合計11街区に分けられ、各街区毎で段階的かつ継続的に街づくりが行われる。オフィスビル、商業ビルに交じって超高層の住宅棟も3棟(約2000戸)が計画されており、31ヘクタールの敷地に20棟を超える超高層ビルが平成14年から15年にかけて次々に完成する。